2018年2月21日水曜日

カメを飼うことになりました

千葉市内を歩いていて、路上でカメの赤ちゃんに遭遇しました。アカミミガメ、つまりはミドリガメです。あやうく踏んづけるところでした。


アカミミガメは、言うまでもなくもともと日本にはいなかった、外来種のカメです(参考・環境省のホームページから「日本の外来種対策・アカミミガメ」)。

汚水などにも強く、また産卵数自体も在来種のカメよりも多いのですが、在来種のカメを駆逐して日本全国の水辺に溢れ返るようになった最大の理由は、何と言っても最盛期には年間100万頭、現在でも10万頭くらいが輸入されているという、その天文学的な流通量にあるでしょう。大きくなるとあまり綺麗ではなくなる上、性質も攻撃的になるため、結局遺棄される個体が後を絶たないのです。亀は万年といいます。実際の寿命はまあ30年としても、犬や猫より数倍も長生きするわけで、それを考えれば本来、カメというのは何も知らない子供にあまり気軽に与えるべき生き物ではありません。最後まで責任を持つことが何よりも重要です。

明らかに在来生態系にダメージを与えているにもかかわらず、このカメが特定外来生物に指定されてこなかった理由こそが結局のところその流通量で、ビジネスとしての規模も巨大であり、なおかつ現状で特定外来生物に指定され、許可なく飼育することが禁止されたら、今現在飼育している人たちが一斉に近所の川や池にこのカメをドボドボと放流したりして、一層壊滅的な状況を招きかねないというわけです。

甲長を測ると34mm。この季節にこんな小さいのが道路をうろうろしているのは珍しいことです。

この仔ガメが、成長して死ぬまでに餌とする在来生物の量を考えると、私の立場としては下段足刀で殺処分したりするのが正解なのかもしれません。しかし、こんなところを歩いているようではおそらく誰かに踏まれるか鳥かなんかに食べられてしまうでしょうし、それにかわいいので、連れて帰ってうちで飼うことにしました。

カメを飼うのは本当に久しぶりです。最後まで飼います。このカメより長生きしないとね。

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