2019年12月5日木曜日

声と言葉の、明日へ。

2019年12月2日、5周年、60回目の開催となったポエトリーリーディングオープンマイクSPIRIT。雨上がりで足元の悪い中、これまでで最多数のお客様のご来場、本当にありがとうございました。

ゲストは菊池奏子さん。この人と私は、2007年の詩のボクシング神奈川大会でポエトリーリーディングを始めた、いわば同期みたいなものです。何度も書いていることですが、この時の神奈川大会に出場した人はほとんどが今も詩の活動を続けており、その中には晴居彗星さん、市毛友里さん、川島むーさん、もこもこさん、広瀬犬山猫さんなどがいます。

その後、菊池奏子さんは2012年の詩のボクシング全国大会で優勝。現在はハワイに在住し、現地のポエトリースラムにも積極的に出場していらっしゃいます。


数年ぶりに目の当たりにするの朗読は、優しく、明るく、かつてよりも奥行きと広がりがあり、しっとりとして、聴く人の心に様々な色彩の水滴を落としていくようでした。

オープンマイクには、死紺亭柳竹さんからジュテーム北村さんまで、これまた今までで最多の29名の方にご参加頂きました。この時この場に持ち寄ってくださった皆様の言葉が、皆様の明日にとって、ささやかな良きものを繋げてゆくことを心から願っています。オープニングは大島健夫が「嵐が近づいてきて」を、ラストはURAOCBが「平下バッティングセンター」を朗読しました。

既報の通り、今回をもってURAOCBと大島健夫はSPIRITの主催を卒業します。

新しい主催は伊藤晋毅さんと遠藤ヒツジさんが務めます。二人がSPIRITを、小さな声を大切に、大きな声にへつらわずに、初めて詩の現場に足を運んでくださった方に魅力的に思って頂けるような場として発展させてゆくことを、私は信じています。10年以上、都内でオープンマイクの主催をしてまいりました。たぶん、私は数だけなら世界で一番、首都圏のオープンマイクの主催に多く携わった男だと思います。2014年、URAOCBという最高のパートナー、渋谷RUBY ROOMという最高の会場を得て、このSPIRITを続けてまいりました。いま、最もお客様が多い状態で新しい世代にそれを引き継げるということにホッとしています。

次回SPIRITは明年1月6日、ゲストは公社流体力学さんです。どうか新しいSPIRITを、これからも宜しくお願いいたします。

道山れいんさんとジョーダン・スミスさんからは花束を、新主催の二人からはボールペンを頂きました。


URAOCBと私は、皆様への感謝を胸に新しい詩の旅に出ます。自分の信じる道でこれからの一瞬一瞬に精一杯向き合い、進んでゆくことで、皆様への恩を返します。

皆様、

これからも声と言葉を通してお会いしましょう。

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