2018年9月20日木曜日

2018年秋・北海道の詩の旅の記録・後編

前編からの続きです。

16日は釧路をあとにして、札幌へと向かいます。釧路から札幌までの距離はおよそ300km。これは東京から愛知県岡崎市くらいまでの距離に匹敵します。午前11時に出発し、到着したのは午後4時。札幌駅から俊カフェまでキャリーバッグを引きずってすたこら走り、なんとか16時30分の俊カフェ上映会&トークにぎりぎり遅刻せずに滑り込みました。

以前からずっと気になっていた俊カフェ。想像以上に磁場に満ちた、意志と心のある場所でした。

(俊カフェ店主・古川さんと)

改めて俊読2017の映像を見ると、去年のものなのに遠い記憶のようで、二度と帰ってこない時間の重みが押し寄せてきて、動揺するほどの愛おしささえ覚えました。

トークでは、俊読オープンマイクに出場される方に向けて私の思いをできるだけストレートに伝えさせて頂きました。10月20日(土)、21日(日)、22日(月)の三日間にわたって開催される俊読オープンマイク、きっとこの上なく貴重な三日間になると思います。足を運ぶことのできる方は是非、行ってみてください。そして、俊読2019のFacebookページを是非ご参照ください。

古川さん、皆様、ありがとうございました。また近いうち、必ず戻ってまいります。

・・・古川さんやお客様と喋っている間にあっという間に午後9時。またキャリーバッグを引きずって札幌駅まで走り、大急ぎでラーメンを食べ、新千歳空港行きの終電に飛び乗り、17日の午前1時過ぎ発の飛行機で羽田に戻ってまいりました。寒いと思っていた釧路も札幌もこの二日間晴れていて暑く、すっかり汗をかいてしまったことでした。

羽田から帰宅するのに乗った始発のリムジンバスは乗客私一人。早朝の風景を車窓から眺めていると、東京や千葉も人が少なければ空が広いなあと思いました。

一泊三日の北海道詩の旅。どの旅もそうですが、結局は人に触れる旅だったような気がいたします。たくさんの出会いと心の震えがありました。

一人ひとりの人間に与えられている時間というのは無限ではありません。

「行きたいところに行けばよかった、会いたい人に会えばよかった」という言葉は、いつも人を感傷的にさせます。ある時期から私は、できるだけ自分で本当に行きたいところに行きたい時に行き、会いたい人に会おうと決めました。そのために詩人になったのかもしれないと思うこともあります。

私のこの短い足でどこまで行けるでしょうか。それは全く心許ないですが、行けるところまで行きます。

皆様、

どこかでお会いしましょう。

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