2021年3月31日水曜日

火曜日の詩「左手の小指」を公開しました

毎週火曜日22時公開の「火曜日の詩」。3月30日、22回目の放送を公開しました。新作「左手の小指」を朗読しています。


実は先月、本当に左手の小指を骨折いたしまして、もう大体治ったのですが、やはり固定などされるとそれなりに不便でした。詩でも書いてモトをとろうと思い、この詩を書きました。そんな事情なので、是非多くの方にご視聴いただけると幸いです。

テキスト全文はこちらをご覧ください。

皆様もけがや病気にはお気をつけください。楽しい新年度となりますように。

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※メイツ出版より、「外来生物のきもち」発売中です。全国書店にてご購入・ご注文頂けます。


ISBN 9784780423365
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2021年3月24日水曜日

火曜日の詩「卒業式」を公開しました

毎週火曜日22時公開の「火曜日の詩」。3月23日、21回目の放送を公開しました。「卒業式」を朗読しています。

毎年、この時期にライヴや朗読会で朗読することの多い詩ですが、書いたのは実は私がポエトリーリーディングを始めるより早く、2005年くらいに遡ります。

あるネット媒体のために書いたのですが、当時ぜんぜん朗読などしていなかったにもかかわらず、書いている時に朗読している自分の姿がふと浮かびました。僕は詩の朗読をすることになっていたのかもしれません。

「卒業」ということにも色々あります。嬉しい卒業や悲しい卒業、満足できる卒業や悔しい卒業。しかし、どんな卒業であれ、「卒業」できるということそれ自体が、夢のように素晴らしいことだと私は思います。世の中には卒業できないことの方がずっと多いからです。突然プッと終わったり、いつの間にか消えてしまったりすることはたくさんあります。

この詩が、あるいは「火曜日の詩」の他の詩も、聴いてくださる方の時間にほんの少しでも色をつける助けになれば、とても幸せです。

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2021年3月21日日曜日

3月27日は埼玉詩人会現代詩サロン出演、4月10日は銀座で宮尾節子さんとライヴ!

社会情勢はメチャクチャですが、とりあえず春はやってまいります。久々に、リアルな世界での出演イベントのご案内です。

まず今週末3月27日(土)、埼玉詩人会の現代詩サロンにお招きを頂き、第二部にて詩の朗読を行ってまいります。


「ポエトリーリーディング」の枠で出演するのは、トンビ、石渡紀美、iidabii、伊藤晋毅、遠藤ヒツジ、大島健夫の6名です。入場は無料。お問い合わせは埼玉詩人会のTwitterアカウントまで。埼玉で詩を読むのは久々です。どのような方とお会いできるのか、楽しみです。

埼玉詩人会現代詩サロン

日時:2021年3月27日(土)
会場:さいたま文学館文学ホール
入場無料

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そして4月10日(土)、銀座cafe garage Howlin'にて、詩人・宮尾節子さんとふたりでライヴを行います。


17時開場18時開演、に入場料1000円 (ドリンク、フード代別)です。定員10名(要予約) となりますので、お早めにご予約下さい。当日は、このイベント限定のドランク+フードの素敵なセットメニューもご用意頂く予定です(もちろん、ドリンクのみのご注文でも構いません)。お問合せ、ご予約はartbeat.naked2010@gmail.comまで。

Howlin'  Reading  Session  
『ハダカノコエ』 
大島健夫×宮尾節子

日時:2021年4月10日(土)
会場:銀座 cafe garage Howlin'
17時開場/18時開演
入場料¥1000 (ドリンク、フード代別)
定員10名(要予約) 
cage garage Howlin'
中央区銀座6-5-12ギタービル2階
03‐6263‐8588

4月10日、あなたと、詩の夜を。

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2021年3月17日水曜日

火曜日の詩「行ってくるね」を公開しました&World Poetwitch Slamに出場しました

 毎週火曜日22時公開の「火曜日の詩」。3月16日、20回目を迎えました。今回朗読しているのは「行ってくるね」という詩です。

「行ってくるね」は、ちょうど一年前の2020年3月15日に開催されたイベント、詩・アートと社会のつながりを探求する ”4272” presents 『百年後のあなたへ贈ることば』 にあたって、百年後の人に向けて書いた詩です。

『百年後のあなたへ贈ることば』当日の模様については、こちらをあわせてご覧ください。

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さて、前回の放送でご案内した、オンライン国際ポエトリースラムWorld Poetwitch Slam

私は日本時間の3月13日夜に放送された第一グループに出演しました。アルゼンチン、ポルトガル、マリの各代表と対戦し、1勝2敗で決勝ラウンド進出はなりませんでした。

みんなさすが、いい詩人でした。今度はリアルでスラムしたいなと改めて思いました。手作り感と運営の奮闘も良かったです。21日まで、視聴者として楽しみます

アーカイヴがアップされています。ほんとはチャット欄も面白いのですが、それは生放送だけのお楽しみですね。


15日放送の第三グループでは、旧知のポルトガルのNunoとイスラエルのTamirの対戦も観られました。オンラインも悪くないなと思いました。

今回のWorld Poetwitch Slamは、3月21日まで毎日、日本時間の23時から放送されています。ご視聴は下記URLで。


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2021年3月12日金曜日

3月13日、オンライン国際ポエトリースラムに出場します。

ちょっと急ですが、このたび、オンラインの国際ポエトリースラムに出場する運びとなりました。










今回、World Poetwitch Slamのオープニングイベントして企画されたこの大会。合計32名の各国ポエトリースラム優勝経験者が参加予定です(日本からは私、中内こもるさん、三木悠莉さんの3名が出場します)。

3/13(土)〜3/20(土)の8日間、生のパフォーマンスでスラムを行うわけではなく、あらかじめ各自が撮影して運営に送った朗読動画を使って、Twitch上で毎日4名ずつが総当たり戦を行う形式です。優勝決定の最終ラウンドは3/21(日)の国際ポエトリーデーとなります。







タイムテーブルは上の通り。私は明日13日㈯、日本時間の23時くらいから出演いたします。先ほど記した通り、動画はもう送り済みなので、視聴者として楽しむ予定です。

こちらのチャンネルからご視聴ください。

https://www.twitch.tv/poetwitch_world

ティザー動画はこちらです。

ひとときをオンラインポエトリースラムでお楽しみ頂けましたら、心から幸せに思います。

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2021年3月10日水曜日

火曜日の詩「ベンダラ・ダリブデ・ハモデブララーメン」を公開しました

 毎週火曜日22時公開の「火曜日の詩」。先週は、千葉詩亭特別放送のため1週お休みとさせて頂きましたが、今週から再開です。19回目となる今回朗読したのは、新作「ベンダラ・ダリブデ・ハモデブララーメン」です。お時間のある折に、あるいは思い立った際に、またボーっとしている時のBGM代わりにお聴き頂ければ幸いです。


テキスト全文はこちらです。

「ベンダラ・ダリブデ・ハモデブララーメン」

凍える手でベンダラを割り、ダリブデをつかみ出す
ハモデブラを仕入れるために市場へ向かう
太陽はまだ上らず
地面には霜が降りている
軽トラックのエンジンがかかる音は、心臓に火がともる音のように感じる

ふと、このまま逃げたいと思う
誰も自分を知らないところへ
一軒のコンビニもない場所へ
見渡す限り、ひとつの時計もない国へ

ベンダラを鍋に放り込み、ダリブデを薄く切る
今日のハモデブラも、昨日と同じくらい素晴らしい
蛍光灯の光が包丁に反射し、厨房にアラベスク模様を描く
前にもこんな光景を見たことがある
あれは、まだ自分が精子だったとき
卵子めがけて走っていたときのことだ

俎板の上をたくさんの小さな望みが踊り出す
初めて飼った犬に会いたい
新しい黄色の包帯が欲しい
風呂場の壁にリンドウを描きたい
家族が欲しい
潰れた煙草の箱が欲しい
その中にUSBメモリをひとつ隠したい
しかし望みたちがうたう歌は、耳を澄ましたとたんに消えてしまう

ベンダラの煮える匂いが世界を彩る
ダリブデは光り輝いてまるでつめたい笑いのよう
ハモデブラは湯気の中で刻一刻と形を変える
朝だ、ここが朝だ
もうどこにも行けない、何も手に入れることはできない

本当はロックンロールラーメンがつくりたかった
本当はゴマフアザラシ・コレキタホイラーメンがつくりかたった
本当はドングリさんと自動車さんラーメンがつくりたかった
だが叫ばずにはいれらなくなるたびに
涙が枯れ果てれば枯れ果てるほど
ベンダラ・ダリブデ・ハモデブララーメンが魂を締めつけて絡みつく

おい、遅かったじゃないか、はやく丼とレンゲをとってくれ
太陽はもう上っちまったよ。

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2021年3月4日木曜日

千葉詩亭特別対談「猫道×大島健夫×山口勲」公開中です

かねてお知らせしておりました通り、2月21日に予定していた「千葉詩亭・第六十七回」は、緊急事態宣言下、リアルでの開催を見送らせて頂きました。

それに伴い、代替企画として、ゲスト出演予定だった猫道さんと、千葉詩亭の主催2名の対談を収録、YouTubeライヴにして生放送いたしました!

猫道さんの歴史と心情をたどる中で、まさしく「猫道とは何か」に迫った2時間となっております。是非、アーカイヴをご覧くださいませ。


また、千葉詩亭リモートオープンマイクとして、皆様からのパフォーマンス動画を募集いたしましたところ、紀ノ川つかささん、川方祥大さんの2名に動画をお送り頂きましたので、あわせて「千葉詩亭リモートオープンマイク」として公開しております。


こちらもお楽しみ頂ければ幸いです。

千葉の詩のオープンマイク・千葉詩亭は、4月18日()、改めて猫道さんをゲストにお迎えして「第六十八回」を開催予定です。

皆様とお会いできますことを楽しみにしております。