新年おめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今日は近所の神社に参拝がてら、足を伸ばして幕張の大須賀山というところまで歩いてきました。
房総往還沿いにある大須賀山は、前から一度行ってみたいと思っていた場所です。かつて、一族間の争いの末、下総の名族中の名族である千葉宗家を滅ぼし、その後討伐されて死んだ、馬加(まくわり→昔の幕張)康胤という戦国武将の首塚がある(とされている)ところで、色々と怪談めいた話も伝わっています。しかし、実際に登ってみると、非常に静かで穏やかな、良い雰囲気の場所です。標高20mほどの小さな台地ですが、人為的に整形してあり、土塁や虎口も残っており、往時、この山が城砦であったことをうかがわせます。一番高いところに方形の土盛りがあり、そこに五輪塔が建っていて、これが首塚であると言われているのですが、実は五輪塔自体の刻字にも同時代の古記録にも首塚のことは書かれておらず、本当のところはわかりません。現在の千葉街道がほぼ昔の海岸線ですから、この山は元来、海に面していたはずで、馬加氏の本城であった馬加城に関連する監視所あるいは狼煙台のような役割を果たしていたのではないでしょうか。
山の植生も、海岸林そのもので興味深いものがあります。陽だまりでは、千葉市ではめったに見かけることのないオオツノカメムシが、そっと越冬していました。
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