2020年11月4日水曜日

火曜日の詩、「お寿司が食べたかった」を公開しました。そして、鶴山欣也さんのこと。

今年も残すところあと2ヶ月。11月3日、「火曜日の詩」の第二回を公開しました。「お寿司を食べたかった」を朗読しています。



私はお寿司が大好きなのですが、ある日、美味しいお寿司の詩を書こうと思って書き始めたらどんどん変な方向に進んでしまい、この詩ができあがりました。今回の撮影場所は拙宅の和室です。

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そして。

舞踏家・詩人、ZULUさんこと鶴山欣也さんが亡くなりました。

初めてお会いしたのは2007年の『詩のボクシング』神奈川大会の予選会場でした。その時はめちゃくちゃ狭い部屋に大勢詰め込まれていたのであまり話もせず、坊主頭の怖い顔の人がいるという印象だけでした。その後、同じ大会に出場していた、たそがれ龍生さんを介した縁で、鶴さん主催の、原宿時代のJET POETに出演しました。私は『詩のボクシング』出場は一回だけでやめるつもりだったので、あの時JET POETに呼ばれなかったら、いまも詩の朗読をしていないと思います。千葉詩亭もPoe-TriもSPIRITもやっていなかったはずです。

鶴さんのことを、私は勝手に「ボス」と呼んでいました。

先輩とも先生とも親とも兄とも上司とも隊長とも違う人でした。

このところあまり顔を合わすことがなく、話をする機会も少なく、また、たまに会ったり電話したりしてもしょうもない話しかしないのですが、ただ単に鶴さんがいるというだけでどれくらい自分が精神的に助けられていたのか、改めて感じています。人が亡くなって、こんなに寂しい気持ちになったことはありません。

優しくて男気があって内気で繊細で説教くさくて自分勝手で温かくて思いやりがあって、本当に魅力的な人でした。いま、鶴さんのFACEBOOKのウォールに世界中のいろんな人が写真をアップしていますが、見ればどの写真も実にいい顔です。

私の昔のブログに、10年前、2020年1月のJET POETのレポートを書いたものを見つけました。


この時感じていたことは、いまでも同じです。ちなみに、SPIRITの共同主催をしてきたURAOCBさんと初めて会ったのもこの夜でした。

鶴さん、自分が亡くなったことわかってるのかなあ。昨夜、そこらへんにいるんなら夢に出てきてほしいと思ったのですが、出てきませんでした。

鶴さん、本当にありがとうございます。

いい旅を。

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