今回、明確に言葉にできる大きなテーマがあってワンマンを企画したわけではありません。ただ、「この春にはRUBY ROOMでワンマンをやりたいな」という思いが自分の中にあり、この日の開催となりました。ポエトリーリーディングオープンマイクSPIRITでもずっとお世話になってきたRUBY ROOM。改めて深く深く頭を下げたいと思います。
私は間違ったことを日常的に数限りなくやっていますが、これまでの人生で、言葉で説明できないけれどそれに向かって自分が引き寄せられて動いていく、というテンションになる時は、だいたい大筋では正しい判断をしている気がします。
10代で剣道を始めた時も20代で空手を始めた時も30代でポエトリーリーディングを始めた時も40歳で結婚した時もそうでした。その時点でははっきり言葉でその理由を説明することなんてできませんでした。はっきり言葉でそれを説明しようとするような余地はなかったという方が真実かもしれません。でもそれ自体は全部正しかったのです。まあ大袈裟に言えば、今回のワンマンをやろうと思い立ったのも、カテゴライズするならばそういう感じに近いものでした。
©M.O.
詩の朗読というのは、声が発せられた時点で既に朗読者だけのものではなく、当然に朗読会もまた、朗読者だけのものではありません。自分の詩、自分の朗読は、その時空間に置いていったつもりです。ただ、皆様と、詩を通じてこのひとときを通じて共にできたことを幸せに思います。何か一つでも、いらして下さる前とは違うものをお心に抱いてお帰り頂けたなら、これに勝る喜びはございません。
この夜に読んだ詩は、
・あなたが望むなら
・ノー残業デー
・名義変更
・京都物産展
・続京都物産展
・老人と女
・蟹倉庫
・蟹野球
・龍神様の塚
・はひふへほ幼稚園うなぎ組
・あなたとわたし
アンコールで、
・うなぎ
・大蛇をください
の、13篇でした。思い返せば、ポエトリーリーディングを始めてからちょうど13年になります。これからも新しい詩を書いて、読んでまいります。そのことを通じて皆様とお会いできますことを楽しみにしております。
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そして1月6日(月)は、新たに伊藤晋毅さん・遠藤ヒツジさんが主催者となったポエトリーリーディングオープンマイクSPIRITのサポートスタッフを務めさせて頂きました。
毎月第一月曜の渋谷の詩のオープンマイクの夜が、いつまでも続くようにと祈っています。これからのSPIRITには、回を追うごとに、さらに新しい魅力が生まれてゆくことでしょう。記念すべき最初のゲストである公社流体力学さんのステージ、主催二人のステージ、そしてオープンマイクを会場の後ろから見ながら、それを確信した夜でもありました。
どうか、その目撃者となって頂ければ幸いです。
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