2018年10月26日金曜日

心。魂。人。詩。

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。今年も残すところあと2ヶ月と少しになりました。11月の詩の旅は、渋谷RUBY ROOMで毎月第一月曜に恒例、通算47回目のポエトリーリーディングオープンマイクSPIRITから始まります。

スペシャルゲストには、1stアルバム『世界の果て、果て、ハテ。』発売中のともちゃん9さいさんをお迎えしております。ご来場、ご観覧、オープンマイクへのご参加、心よりお待ち申し上げております。

POETRY READING OPEN MIC
SPIRIT

2018年11月5日(月)・渋谷 RUBY ROOM

開場 19:30
開演 20:00
入場料 2000円(2ドリンク付)

▽主宰・出演
大島健夫/URAOCB

▽スペシャルゲスト
ともちゃん9さい

※オープンマイクは当日先着16名まで1名あたり制限時間5分、それ以降制限時間4分。22時40分に到達した時点でオープンマイク時間終了。


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翌日、広島に飛びます。

桑原滝弥さん、向坂くじらさんとともに、広島国際会議場において開催される、2018国際平和のための世界経済人会議アフターパフォーマンス『そして、詩があふれて』に出演いたします。お近くの方、何かがお心にかかった方は、どうかイベント概要をお読み頂きながらちょっとだけ画面をスクロールして頂いて、『そして、詩があふれて』公式ページよりご観覧をお申し込み頂けましたら幸いです。

”2018国際平和のための世界経済人会議”アフターパフォーマンス 
『そして、詩があふれて』 


12時45分~13時45分 

▽出演
桑原滝弥 
大島健夫 
向坂くじら 

本フォーラム「平和とアート」登壇者の”桑原滝弥” 
詩の朗読競技大会日本チャンピオンで、フランス・パリでの「ポエトリー・ワールドカップ」出場経験を持つ”大島健夫” 
若者に絶大な人気を誇るポエトリー+ギターユニット「Anti-Trench」の詩の朗読を担当する”向坂くじら” 
現代日本を代表する三名の詩人が、実際の詩のパフォーマンスを交えながら、 
今を生きるひとりひとりの人間が、平和をしなやかに担っていくための、詩情(ポエジー)が持つ可能性をお伝えします。 

▽お問い合わせ
詩人類 
TEL:090-8545-2708 

↓観覧お申し込みはコチラから↓ 

桑原滝弥さんのブログからの転載となりますが、このイベントに寄せての、桑原さんによる以下の文章を是非、ご一読ください。

~未来の詩人”あなたとわたし”へ~ 

有史以来、人の営みには、そこに必ず詩がありました。 
詩とはなんでしょうか?散文のような意味の伝達だけではなく、宗教のような教義がある訳でもなく、そもそもその定義も人それぞれで曖昧。 
それでも、この言語を使った不可思議な表現手段が廃れることなく、あるゆる国や地域、民族のあいだで継承されてきたのはなぜでしょうか? 
もしかしたら、人間という種が、いつか意味を超えて繋がるために、日々、生きる意味を見出していく宿命の生き物だからなのかも知れません。 
平和について語り合ったフォーラムの最後に、 参加された皆さんのそれぞれのフィールドや生活のなかで、 詩が実際にどういいう力を持つのかというエピソードを紹介しながら、詩のパフォーマンスをお届けします。 
ある主題と主題の狭間…例えば、国際的な平和と個人のささやかな幸福。そこに詩心があれば、もっと構えずに、疲れずに、たおやかに、結び目を探すことができるんじゃないか、と私は信じています。 
どうか皆さん、気楽にご観覧ください、詩は堅苦しいことが大キライ。真面目な顔で近付くと、スルスルと逃げて行っちゃいます。そう、まるで、まだ言葉を知らなかった子どもの頃の、あなたとわたしのように。 

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翌11月7日(水)も、広島県内で、やはり桑原さん・向坂さんとともに、豪雨被害に遭われた方々が暮らされている仮設住宅で公演をさせて頂きます。こちらは施設関係者のみへの公開となりますので、後日、その模様をお伝えさせて頂きますね。

皆様から頂いた心のバトンを魂にしまって、足を踏み出します。



2018年10月23日火曜日

千葉詩亭は次回で九周年。

前回の日記の続きです。21日の午後、羽田空港に降り立ちました。すかさず向かうはTREASURE RIVER BOOK CAFE。千葉の詩の朗読のオープンマイク、『千葉詩亭・第五十四回』です。大牟田旅の余韻を引きずり体も心も元気いっぱいですが、移動がテンポよく行きすぎて昼食を食いそこね、おなかが若干鳴り気味で到着しました。

今回のゲストは詩人・新井高子さん。


カラフルでイマジネーション豊かな詩の言葉が、棚の本たち、そして客席に染み入ってゆくのがとても心地よく、秋の宵を彩っているかのようでした。新井さん、ありがとうございました!

オープンマイクにご参加くださったのは、

川方祥大さん
五代圭さん
森ジュンイチさん
筒渕剛史さん
ジュテーム北村さん
岬多可子さん
青木由弥子さん

という皆様。それぞれに静かな熱と詩情が漂い、今ここで発せられる理由のある言葉であると感じられるものでした。オープニングは山口勲が務め、ラストは私が『蟹倉庫』と『蟹野球』の2篇を朗読しました。ごはんメニューの「タモリ風生姜焼き丼」も美味でございました。

気がつけば千葉詩亭も次回で九周年です。

終演後、山口勲、そしてTREASURE RIVER BOOK CAFEのオーナーの宝川さんと3人で、お店の前で「前に進もうね」と話し合ったのはちょっぴり特別な時間でした。

これからも千葉詩亭は進み続けます。次回『千葉詩亭・第五十五回 ~九周年~』は12月16日(日)の開催です。ゲストは近日発表いたします。どうぞお楽しみに!


2018年10月22日月曜日

人、街。どうぶつのきもちポエトリー。

私は千葉市の美浜区に住んでいますが、3年ほど前まで、さらに奥地である、千葉市の中のアマゾンと呼ばれる若葉区というところに住んでいました。イタチ、ノウサギ、タヌキなどが徘徊し、最近ではイノシシも現れるというような土地です。

例えば渋谷でライヴがあったりしてここから出発するとすると、まずは千葉駅近辺までバスか車で40分。そこから電車を乗り継いで、トータルで2時間以上かけてやっと到着するわけです。

今回、大牟田大使の招請により、福岡県は大牟田市に向かったのですが、羽田から福岡までのフライトが1時間半ほど、そこから西鉄バスで大牟田までが1時間ちょっと。東京から大牟田に行くのって、実は千葉から東京の行くのと大差ないのだということを知りました。

そんな、遠いけど近い大牟田、大牟田市動物園で開催された『どうぶつのきもちポエトリー』。正直言って、参加者の皆様の詩と朗読に魂を揺さぶられました。

今回、「どうぶつのきもちになって」詩を作ってくださったのは、地元の小学校1年生から中学校3年生までの皆様だったのですが、言葉、姿、たたずまいに、(圧力ではない)人間の強さと、(虚勢ではない)勇気が満ちていたからです。

自分で朗読して下さった方々も、我々が代読した方々も、「詩を書いている自分」「朗読している自分」を見せようとするのではなく、「詩を書いて」「詩を読んで」いました。その姿は胸を打つものがありました。後ろの柵の上から、キリンが首を伸ばしてちゃんと聴き入っていたのはその証拠だと思います。気温が下がる中、参加者の皆様が示し続けた集中力も、また常ならぬものがありました。

大牟田の未来がポジティヴなものであることを、はっきり確信した夕べでした。全ての参加者の皆様、ご父兄、ご来場の皆様、動物園の皆様(動物たちの一つひとつの表情が、日頃、愛情を受けていることを物語っていたように感じられました)、お力とお心を注いでくださった大牟田市の全ての皆様、そして道山れいんさん、ジョーダン・スミスさん、本当にありがとうございました。

何か、映画の中を生きているような気がする今回の旅でした。街の魂は、人の魂でもあると思います。21日の朝、福岡空港に向かうバスを待ちながら、もう二週間ぐらい滞在したかったのです。

しかし、その日の夕方にはふるさと千葉で『千葉詩亭』。見たもの、感じたもの、考えたこと、数々の笑顔、握手した手の温かさなどを忘れずに自分の魂に刻もうと決め、一路、東を目指すのでした。

(ついでに、ラーメンの味と店名も忘れずに刻んだことは言うまでもありません)



2018年10月16日火曜日

今週末は動物園ポエトリー→千葉詩亭!

気がつけば10月も半ばとなりました。秋だからというわけでもないでしょうが、お別れがあったり出会いがあったりする毎日です。皆様風邪など引かずにお過ごしでしょうか。

この週末は福岡県大牟田市に詩の旅をします。大牟田大使の招請によって、大牟田市動物園での詩のイベントにゲスト詩人として参加いたします。お陰様で参加申し込みは定員に達しましたが、見学は予約不要です。お会いできますこと、楽しみにしております。

2015年に世界文化遺産に登録された三池炭鉱を擁する街、福岡県大牟田市。
日本の近代化をささえた炭坑節の町にある話題の動物園、大牟田市動物園。
「環境エンリッチメント」「ハズバンダリートレーニング」など、動物福祉に積極的に取り組み、「エンリッチメント大賞2016」も受賞しています。

動物の気持ちをたいせつにする国内最先端の動物園で行う、
初のポエトリー・リーディングイベント、それが『どうぶつのきもちポエトリー』。

どうぶつのきもちポエトリー

2018年10月20日(土)・大牟田 大牟田市動物園

13時~18時

対象:小学1年生~中学3年生

申込先:大牟田市役所広報課
    電話/0944-41-2505
    FAX/0944-41-2552
*参加者は入場無料(同伴の保護者も1名まで入場無料)。特製缶バッジプレゼント!
*お陰様で定員に達しましたが、見学は予約不要です。ぜひ、見学においでください!

受付:動物園入口(13時~15時)
●受付後、参加者は園内を見ながら配布された用紙に詩を書きます(数行でも大丈夫)。
好きな動物の気持ちになって、動物の一人称で詩を書きます。
モルモットになって / キリンになって / アザラシになって・・・
「わたし(ぼく)は・・・」の主語は動物とします。
●リーディング(16時-17時30分、キリン舎前の青い屋根のスペース)
みんなで輪になって自作の詩を朗読します。
みんないっしょになって聞きます。
みんなの前で読むのがはずかしい人は、詩人に朗読をゆだねることもできます。
上手に発表できた人にはは【審査員賞】と【園長賞】、【リンくん、プリンちゃん賞】が贈られます。人数の関係で時間内に読みきれなかった詩は、詩人が読んで後日『FMたんと』で紹介します。
18時:閉園

▽ゲスト詩人
大島健夫/ジョーダン・スミス/道山れいん

先着順のため、定員に達した後は入園料有料での参加や見学となります。
(一般の方も入園料有料で参加や見学可能です)。
その場合、各賞の対象とはなりませんが、
自作したポエトリー(詩)は園内の「ポエトリーボックス」に入れておくと、
審査員が選んでその一部を後日、
詩人の朗読により大牟田市のコミュニティFM『FMたんと』等で、
当日の優秀作とあわせて紹介する予定です。

詳しくは大牟田市動物園のホームページまで。

 

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そして、大牟田市で燃焼した勢いで千葉に帰ってまいります。千葉の詩のオープンマイク、『千葉詩亭』。第五十四回目のゲストは新井高子さんです。TREASURE RIVER BOOK CAFEでお待ち申し上げております。

千葉詩亭・第五十四回

2018年10月21日(日)・千葉 TREASURE RIVER BOOK CAFE

17時30分開場/18時開演・入場料1000円(1ドリンク付)または2000円(1ドリンクとお食事付)

▽主催・出演
山口勲/大島健夫

▽スペシャルゲスト
新井高子

◎オープンマイクは1名あたり制限時間5分。

 

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さらに、実は11月の詩の旅も決まっております。

11月6日と7日、桑原滝弥・向坂くじらの両名とともに広島で詩を読みます。現時点での詳細は桑原滝弥公式ブログをご覧ください。こちらでも今後、徐々に流れをアップしてまいります。どうぞ続報をお待ち頂ければ幸いです。

あなたと、詩を。