今回、私は開演から終演までずっといた。観客席にいたり控室にいたりステージにいたり人を迎えに行ったりした中で、ダセえ奴ばかりが集まっているということはなかったということは確信を持って言える。もちろん、出演者とオープンマイカーを合わせると膨大な数の人がパフォーマンスしたのだから、観る人にはそれぞれの好みはあったに違いないけれど、全部観た人なら必ずそれぞれの、真実の瞬間のようなものに触れることができたのではないだろうか。それは幸せであったかもしれないし、嬉しさであったかもしれないし、笑いであったかもしれないし、あるいはことによるとまた怒りや悲しみややるせなさであったかもしれない。どれでもいいと思う。詩には様々な力がある。これは詩の祭りなのだから。
私は「神さまの人生」を朗読した。司会の猫道さんのアナウンスでステージに上がって、言葉を発する前に客席の一人ひとりの顔と表情を順番に眺めた時の感触はなかなか「いいもの」だった。
その猫道さん初め、主催者、そしてスタッフの奮闘に心から頭を下げる。こうしたイベントでは、大変なのはその日一日だけではなく、その前だったり、時には後だったりする。運営筋の人たちというのは、我々出演者のように、極端に言えばギャラをもらって帰ったらそれで終わり、というわけにはいかないのだ。
イベントが終ると、月がとても美しかった。
***
10月9日は三鷹・おんがくのじかんの8周年記念イベントの9日目に出演。昨年のワンマンライヴでもお世話になっているおんがくのじかん。音響が最高ですごく読みやすい。呼んで頂いて感謝。「24時間スーパーの恋」と「こんな悲しい日に」を朗読。動画も撮った・・・はずだったが、途中で切れていた。残念。
***
さて、次は10月15日(日)の「千葉詩亭・第四十八回」。
ゲストは第21回中原中也賞受賞詩人・カニエ・ナハさん。カニエさんとは、実はいま進行中のあるプロジェクトでも関わっており、当日そのことについて発表もする予定。聴きたい方、読みたい方、どなたも是非いらして下さい。
☆☆☆
「千葉詩亭・第四十八回」
2017年10月15日(日)・千葉 TREASURE RIVER BOOK CAFE
17時30分開場/18時開演・入場料1000円(1ドリンク付)または2000円(1ドリンクとお食事付)
▽主催・出演
山口勲/大島健夫
▽スペシャルゲスト
カニエ・ナハ
◎オープンマイクは1名あたり制限時間5分。
0 件のコメント:
コメントを投稿