2023年4月2日日曜日

4月10日、Jacquesさんを囲んでオープンマイク。4月16日、千葉詩亭。

かつて、モントリオールで大変お世話になり、コロナ前の2019年には来日してポエトリースラムも行ったJacques Theriaultさん。このたびついに再来日、現在、京都観光中です。今回の滞日最後の夜となる4月10日(月)、日暮里の工房ムジカにて、詩の夜をともにすべくオープンマイクを開催いたします。

19時30分開場20時時開演。もちろんJacquesさんも朗読します。前回来日時にお会いした方も初めての方も、どうぞお気軽にお越しくださいませ。

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そして、偶数月の第三日曜は、TREASURE RIVER BOOK CAFEにて千葉の詩のオープンマイク・千葉詩亭です。4月16日の「第七十八回」のゲストには、第28回中原中也賞を受賞された青柳菜摘さんをお迎えしております。

詩を聴きたい方も、読みたい方も、青柳さんの詩に触れたい方も。どうぞこの夕べをともにいたしましょう。

新しい年度も、あなたと、詩を。




2023年2月6日月曜日

1月29日の朗読動画です

 1月29日に開催した、「ちょっと持ち時間の長い詩の朗読のオープンマイクVol.2」での朗読から、3篇の朗読動画を公開しました。「今日で世界は滅びるけれど」「向こう側」「思い通りに」です。宜しければお楽しみください。

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あと2週間を切りました。2月19日(日)は、千葉の詩のオープンマイク、千葉詩亭の77回目です。

ゲストは長谷川結香さん。


千葉詩亭・第七十七回

日時:2023年2月19日
17時30分開場/18時開演
入場料:1500円で1ドリンク付または2500円で1ドリンクとお食事付
ゲスト:長谷川結香

心よりお越しをお待ち申し上げております。。







2023年1月30日月曜日

「ちょっと持ち時間の長い詩の朗読のオープンマイクVol.2」ありがとうございました+2月19日は千葉詩亭!

1月29日、高田馬場Jet Robotでの、「ちょっと持ち時間の長い詩の朗読のオープンマイクvol.2」。15分という持ち時間に意味のある詩を皆様が持ち寄って下さり、素敵な詩の夜になりました。

人それぞれ、詩にかかわる理由というのは色々あると思いますが、私の場合は、自由に生きるために詩をやっています。そのことを改めて思い起こすことができました。楽しかった!


さて、2月19日(日)は、千葉の詩のオープンマイク、千葉詩亭です。今回で77回目となります。

ゲストには、2020年6月の「第六十四回」にお招きし、コロナ禍のためリアルでの開催ができず千葉で朗読して頂けなかった長谷川結香さんを、満を持してお迎えしております。


千葉詩亭・第七十七回

日時:2023年2月19日
17時30分開場/18時開演
入場料:1500円で1ドリンク付または2500円で1ドリンクとお食事付
ゲスト:長谷川結香

詩を読みたい方も詩を聴きたい方も。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。






2023年1月15日日曜日

うみのもり玉手箱2+ちょっと持ち時間の長いオープンマイクのおしらせ

今日の午前中は、千葉市内の公民館で、冬鳥とカエルの講演会ミッション。地域の自然と向き合う人の心に触れ、楽しくも身が引き締まる時間でした。

午後からは、千葉アールブリュットセンターうみのもりの、「うみのもりの玉手箱2」。まあるい広場、千葉市民ギャラリーいなげの2会場続けて観てまいりました。


前回に引き続き、詩作品の監修をさせて頂いています。

2会場のどちらも静かな喜びとかなしみと幸福に溢れた、素敵な素敵な展示でした。詩の展示はまあるい広場ギャラリーcue9にて29日まで。皆様、是非足をお運びください。

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そして、イベントのお知らせです。昨年10月に高田馬場Jet Robotで開催した「ちょっと持ち時間の長い詩の朗読のオープンマイク」。1月29日(日)、Vol.2をやります。


18時開場18時半開演、1500円+1ドリンク。持ち時間は15分(短くても、使い切らなくても構いません)。他では読めない長い作品、試してみたい作品。何でもお持ちください。ご予約はDM、リプでも承ります。もちろん、観覧のみの方も大歓迎です。じっくりと読みあってみましょう。

2023年も、様々な現場でお会いいたしましょう。

2023年1月1日日曜日

元旦は大須賀山へ

 新年おめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


今日は近所の神社に参拝がてら、足を伸ばして幕張の大須賀山というところまで歩いてきました。

房総往還沿いにある大須賀山は、前から一度行ってみたいと思っていた場所です。かつて、一族間の争いの末、下総の名族中の名族である千葉宗家を滅ぼし、その後討伐されて死んだ、馬加(まくわり→昔の幕張)康胤という戦国武将の首塚がある(とされている)ところで、色々と怪談めいた話も伝わっています。しかし、実際に登ってみると、非常に静かで穏やかな、良い雰囲気の場所です。標高20mほどの小さな台地ですが、人為的に整形してあり、土塁や虎口も残っており、往時、この山が城砦であったことをうかがわせます。一番高いところに方形の土盛りがあり、そこに五輪塔が建っていて、これが首塚であると言われているのですが、実は五輪塔自体の刻字にも同時代の古記録にも首塚のことは書かれておらず、本当のところはわかりません。現在の千葉街道がほぼ昔の海岸線ですから、この山は元来、海に面していたはずで、馬加氏の本城であった馬加城に関連する監視所あるいは狼煙台のような役割を果たしていたのではないでしょうか。

山の植生も、海岸林そのもので興味深いものがあります。陽だまりでは、千葉市ではめったに見かけることのないオオツノカメムシが、そっと越冬していました。



2022年10月3日月曜日

10月16日「千葉詩亭・第七十五回」

プロ野球は時あたかも両リーグ優勝チームが決まったところ。10月16日の「千葉詩亭・第七十五回」には、野球詩人・佐藤yuupopicさんをゲストにお迎えしております。



明るいとは言えない世の中です。おかしなことがまかり通り、様々な分野で、言葉に責任を持たない人たちが権力を握るいまのこの国です。しかし、自分の好きなように生きるのが詩人で、詩をつくるということはつまるところ自由が好きなのだと思います。

詩を読みたい方、聴きたい方、佐藤yuupopicさんのファンの方。どうぞどなたもお気軽にお越しくださいませ。

なお、この11年間、入場料を据え置きで運営してきた千葉詩亭ですが、今回から入場料を500円値上げさせて頂きました。

アルコール類、食品原価の値上がりに伴い、健全にイベントを運営し、ゲストにきちんとした報酬を還元し続けるため、この選択をさせて頂きました。どうぞご理解を頂ければ幸いです。

TREASURE RIVER BOOK CAFEにてお待ち申し上げております。

2022年8月1日月曜日

桑原滝弥自伝詩集『詩人失格』

 


死んでしまいたいと思ったことのない人がいるとは思えない。

自分はなぜ生まれてきたのだろうと思ったことのない人がいるとは思えない。

誰かを殺したいと一瞬でも思ったことのない人がいるとは思えない。

だが、人は生きる。人は生まれ、いつか死ぬ。ある人は長い時間を生き、ある人は短い時間を生きる。

夢はかなうというのは嘘だ。夢をかなえた人がいるというだけだ。

努力は報われるというのは嘘だ。報われることもあるというだけだ。

祈りは届くというのは嘘だ。稀にしか届かないからこそ、人は祈るしかないのだ。

しかしそれでも多くの人は夢を見る。祈り、努力さえする。希望と絶望の間を行き来しつつ、何か良いもの、あるいは悪いものを選びとっていると感じることもある。何かに選ばれていると感じることもある。自己と世界との間で、目に見えるもの、触れるもののひずみ、歪み、ずれ、尖り、丸み、ささくれ、奇妙な輝き、といったものたちがなければ、人類はその歴史の中で、詩というものの存在に気づくことはなかっただろう。たいていの場合、詩は、自己と世界との間の闇の中で、私たちの服の裾を後ろから指でつまんでたたずんでいるのだ。

桑原滝弥自伝詩集『詩人失格』は、暖かさと恐怖に満ちた本だ。人というものの姿に迫った本だ。

事実の強度の水準が完全に破綻しているにもかかわらず、なぜかどうしようもないほど明るく楽しい自伝部分。一方で、こんなに平易で読みやすいのに、読み手を「ひとり」にしてしまう、自分以外誰もいない真っ暗な野原に響く鐘のように言葉が胸を打つ詩作品。

だが、交互にしたためられたそれらは、結局のところ全てが詩だ。『詩人失格』は、この一冊に書かれていることの全て、そして書かれていないことの全てをもって、一篇の詩をなしている。

詩とは本当は何なのか。詩人とは何なのか。その答えは誰にもわからないのかもしれない。だが、詩はそこにあるし、詩人はそこにいる。

この世界に生まれ、いつの日か死んでいく全ての人に、この本を薦めたい。

なぜならこの本は、詩の本だからだ。全ての人が生まれ、生き、死んでいくことに関係のある本だからだ。

桑原滝弥自伝詩集『詩人失格』
私誌東京
定価2000円+税
ISBN-10 ‏ : ‎ 4909798161
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4909798169